首ナイフ考

なんだか、ネットで話題になってる「首ナイフ」について、私なりの考えを。

まず、どういうことかというと、

悪党が人質の首筋にナイフを突きつけた。PCが大人しくしなかったから、GMはナイフが首筋に刺さり人質は即死とした。だが、ゲームの数値修正に従えばナイフでは人を即死できる威力はない。さて、どうするべきか

シチュエーションとして、よくあることでしょう。

前後の状況が不明ですが、この状況は、明らかに、GM、PL双方のコミュニケーション不足であると言えるのではないでしょうか。

このGMが何を望んでいるのか

  1. 交渉による円満解決
  2. 交渉するふりをして、何らかの強攻策による解決
  3. 人質もろとも悪党を倒す超強攻策による解決
  4. 何らかの特技、神業、異能などを用いた超人的円満解決

ではないかと思います。
それぞれメリット、デメリットは、あると思いますが、割愛。



いずれも一長一短があり、その卓についている人すべてを納得させるのは、難しいと思います。
だから、事前にPLに、
「戦闘ラウンドの途中だけど、いったん時間を、通常に戻すね。」
「いかにも人を一撃で殺せそうな凶悪な刃のナイフだね。」
などと言っておく。
これだけでも、印象が変わりませんか?



また、PLから、「そんな武器、ルールブックに載っていない」と抗議がでたら、神様面で、「その書物に載っているのが、この世界のすべてではありません。」と言うのもありかと。これでも食い下がられたら・・・困っちゃいますね。そのPLがいるときは、シナリオ中に一切オリジナル物がだせなくなりますので。まあ、そんなときは、ぶっちゃけちゃいましょう。「演出ですから」「フレーバーですから」と。



あと最悪の事態になった場合、最低限、命中判定だけはしたほうがよいのかな。
ちゃんと「すでに首にナイフをあてているから、○○くらいボーナスもらって判定しようか」とか「ナイフは当てているから、ファンブル以外は、ダメージがはいるということで、判定するよ」とかを、しっかり宣言しておく。
いくらなんでも、これに文句を言う人がいるとは思えん。なぜなら、ルールにもよるが、PL側に、ダメージ軽減策や、命中判定を失敗させる策がとれるようになるから。
また、「少しくらいペナルティつけてよ」などPLから提案を引き出せることにもなります。双方で意見交換ができているので、お互いの妥協点さえ見つけられれば、すんなり行きますよね。



また最近のルールだと、ほとんどが、HP0で死亡ではなく、“昏倒”という処理をするようにしているので、即死という処理ではなく「昏倒した」としてもよいですね。
もちろん即死という処理が間違いであるということではないです。
ただ、事前に意見交換ができていない状態で、いきなり即死となると、「PL」に不満がたまる結果になります。ミッション失敗につながることにもなり、金銭的報酬や経験点に反映される場合、特に不満が強くなりやすいですね。



前述したとおり、
「即死させられる武器である」
「命中判定(ダメージ算出)は、やるよ」
「人質は一般人だから、PCたちが持つような武器で少しでも傷つけられたら、即死だよ。だって鍛えてないし。」
など、しっかりPL側に伝えておけば、どうとでもなるんじゃないのかな?


データ云々で食い下がるんだったら、
「あのデータは、たとえ1LVでも、冒険にでれるような鍛え方をした人間相手の場合のみに適用だよ。一般人なら即死だ。」
と言い切ってしまう。
もちろん公平性の問題があるので、以降は、そのルールを適用し続けること。

また、
「データ的には、そうかもしれない。だけど、俺がGMしているこのシナリオ(キャンペーン)では、一般人は即死するというハウスルールで処理するよ。」
と、言う。
本当なら、結果を出す前にいうべきだが、結果が出てしまった後なら、

「データ的には、そうかもしれない。キミの言うとおりだ。最初に言っておかなかったこちらにも落ち度があるので、ここは、昏倒と処理します。だけど、俺がGMしているこのシナリオ(キャンペーン)では、一般人は即死するというハウスルールで、今後処理するよ。」

と一度妥協してみるのもよいのでは。


結局、会話の上で成り立つゲームなんだから、お互い会話して、落としどころを探しながら、楽しむことが必要ではないかと思います。

なんだかまとまらないなぁ。
ようは、「ちゃんと話し合え」ってことで、閉めます。