ルナティックムーン

ルナティック・ムーン (電撃文庫)

ルナティック・ムーン

作者: 藤原祐
出版社/メーカー: メディアワークス
発売日: 2003/09
メディア: 文庫

すでに何冊か発売されているラノベです。
ふと目に留まり、立ち読みして面白かったので購入。

"混沌"後の世界に残されたのは、"純血種"と呼ばれる人間と、"ケモノ"、そして"変異種"と呼ばれる人間以上ケモノ未満の存在がいるだけ。
選民思想に凝り固まった"純血種"は、裕福な暮らしをし、"変異種"たちは、スラムで暮らす。
そんな"変異種"の中でも、戦闘能力に特化した力を持つものは、エデンと呼ばれる組織で、ケモノ狩りをし、"純血種"たちの生活圏を守る。

という感じの世界。主人公のイルは、変異種でありながら、異形の容姿をしておらず純血種に見える。変異種仲間からは、ハブにされ、純血種からは、恐怖、侮蔑の目で見られる。
なんか、ダブルクロスのPC1っぽ〜い。
エデンという存在も、UGNみたいだなぁ。

全体的に暗い色調で、描かれている感じです。
だから、余計に、イルが街で出会った娼婦の少女キキトとの何気ない会話が、鮮烈な色彩、光を放っていて、よかったですよ〜。
シュシュが、ジャーム化して、姉のキキトを喰ったり、シュシュの従者が、イルの父や姉を殺したりと、このGM、なんとかしてPC1のイルをジャーム化させようとしてるよ!と思ったのは、ダブルクロススキーの性と許してやってください。