ちょっと真面目に

  • いつのころからか、人や企業を「勝ち組」、「負け組」と分類する傾向が見られる。
  • 真面目なビジネス誌でも、そんな特集記事が組まれることもある。
  • 何を基準に「勝ち」なのだろうか。「負け」てはいけないことなのだろうか。
  • 私が、非常に納得いかないのは、おそらく筆者自身は、「負け組」だとは思っておらず、他人を勝手な基準(つまり、自分が負け組に入らないように)を策定して区分けしている記事が散見されるからだろうと分析している。
  • なんで、こんなことを考えているのかというと、友人の奥様が、まもなく出産を迎えることが影響している。
  • もちろん結婚、出産イコール勝ち組とは、思っていない。結婚するかしないかというのは、自分ひとりではどうすることも出来ないわけであり、私自身は、結婚イコール勝ち組だとは思っていない。自分が楽しく人生を送れるのであれば、生涯独身であってもよいわけだから。
  • ただし、結婚できたとしても、私は、自分の遺伝子受け継いだ子を持つことには躊躇してしまう。それは、私自身が、日本人全体で25%の確率で遺伝し、発症する可能性を持っている病気を持っていることに起因する。遺伝自体は50%の確率で、日本人の二人に一人の確率で遺伝してしまうのだが、さらにその半分で、重篤な障害を持って生まれてくる子もいるのだ。幸い自分は、それほど重篤な障害は出ていないのだが、昨年くらいから、病気の進行を示す症状が出始めているのも事実。
  • つまり現状において、完治させるための治療法がないというのが実態だ。
  • 死ぬまで付き合っていかなければならない病気であり、そんな病気を遺伝させて子供に背負わせることを、親としてやってもよいことなのか。そんなことを考えてしまう。
  • そういった意味では、「生物学上での負け組」といえなくもない。
  • まあ、どんなに言葉を尽くしても、単に自分が傷つきたくないという自己愛からきている考えであるということは否めない。
  • いろいろ不安をあおることを書いてしまったが、友人の奥様には、とにかく無事に出産をしてほしい。(笑)ごめんよ、こんなこと書いた後じゃフォローになってないな。