苛酷な環境をサポート

Sandisk、メモリカード製品群国内説明会を開催〜ハイエンド向け「SanDisk Extreme III」も3月発売

派遣社員とはいえ、H/Wメーカーの技術部門の末席にいるものとして、たまには、PCネタも書かないとね。

てなわけでフラッシュメモリなどの大手メーカー、米SanDiskの新製品。
容量的には、CFで最大4GBと、まあ最近のトレンドの容量だが、読み書き速度がおおよそ20MB/Secというのは、速いんじゃない?
まあ、メーカー公称値なんで、大抵は2割減くらいに見ておいたほうがいいの16MB/Secくらいか。
しかし、注目すべきは、サポート環境。ー25度から85度までの環境で動作を保障するそうだ。ということは、-30度と常温(25〜30度くらい)、そして90度の環境試験を行ってそれをクリアできる製品を開発できたということだろう。
もっとも、こんな環境で使用したらメモリは大丈夫でも、装置自体が逝ってしまうはずなんだけどね。

それはさておき、これまで、どのメーカーも、メモリカード系(CF、SD、メモリスティックなど)の最低保障気温は、0度である。デジカメの最低保障温度が、0度というのも、これが理由である。
つまりデジカメメーカーの言い分としては、「装置自体は、もう少し低い温度で動かせるけど、記録媒体が保障していないから、装置も最低保障温度を0度にしてます。」ということだ。本当かどうかはべつとして。

今後は、SanDiskの新しいメモリを使っていれば、もっと低い温度環境でデジカメが使用できるようになるということだ。たとえば、ナイタースキーをやっているときなどでもデジカメが理論上使えるということになる。しかし前述のとおり、装置自体が正常に動くかどうかは定かではない。当然、現行のほとんどのデジカメは、0度未満をサポートしていないので、そういう環境で使用して、故障し、修理が必要となった場合は、有償になる確率が格段にあがること請け合いです。「ほとんどのデジカメ」と言っているのは、もしかしたら極地対応のデジカメがあるかも知れないから。

・・・といいつつ、課長から、まさにこのSanDiskのメモリカードを入手して、テストしてくれと依頼が。・・・やっぱりね。