シナリオ考察

19日に遊んだブレカナの『三千世界の鴉を殺し*1についてシナリオを作られた朱月さんが、主人公とヒロインの絡むシーンが少ないかな?なんてことをおっしゃられていたので、思うところを書き込みます。
駄文&長文で他所様のBBSを汚すのもアレなんでね。
間違ってココにきて、意味わかんねぇ〜って方、スイマセン。

シナリオすらロクに作れないくせに他人様のシナリオについて偉そうに論評するのもどうかと思うけど、感じたまま書いてみる。
ちなみに、まだプレイしていない方もいるかと思いますがネタバレ注意。

まず朱月さんが懸念されているヒロインとの絡みですが、あれくらいがちょうど良いのではないかな。あまり多いと、ヒロインとの絡みが苦手なPLさんだと、別な意味で痛いので(笑)以上、回答終わり・・・では、あんまりなんで、もう少し。

気になったのがPC1が他のシーンに出にくいこと。

もらった鎖の数が経験点に反映される=鎖をもらうにはシーンに登場しなければならない=シーンに出るには、シーンプレイヤーになるか、積極的に動かなくてはならない

というルールなので、固定イベントでシーンを増やすか、他のPCシーンに出やすい環境を作る必要があるかと思います。

そこで、記憶を頼りに思い返してみると、PC1が、直接絡む事件が、対決ステージまで、おきない。常にその周辺で事件が発生しているだけ。いつかはヒロインが犠牲になるかも知れないという緊張感は常にPC1に与えられている。
つまりPLとしては、ヒロインの護衛を兼ねて傍についてるんだ、という行動を選択するのが最良と思えてしまう。そうなると他のシーンにも出にくくなり、必然的に他のPCとの絡みが難しくなるという気がします。

これを踏まえて、ちょっと考えてみましたが、以下の二点を思いつきましたので検証してみましょう。

  • PC1が出やすくするシーン=PC1の目の前でヒロインが襲われる
  • そのほかのPCがPC1と絡みやすくするシーン=PC1がいないところでヒロインが襲われる

いずれもヒロインが襲われてしまうのですが・・・。


PC1の目の前でヒロインが襲われる

能動的に出やすくするには、早々に事件に巻き込まれてもらうのが一番です。それには手っ取り早くヒロインに一度、襲われてもらってはどうか。
実際、ストーカー坊ちゃまからの情報で、ヒロインが殺害されたはずということが聞かされるわけなんで、そのシーンを作ってしまうんです。

たとえば、こんなシーンです。
PC1がヒロインを送るシーン。
ここで娼婦を狙った連続殺人犯にヒロインを襲わせる。
PC1の目の前で凶刃に倒れ臥すヒロイン。目の前でヒロインが殺されれば、呆然として動けなくなる(ヒロインにすがりつくこともあるか?)か、犯人を追うでしょう。
PC1が動かないという事故を極力避けるために、犯人が無言の挑発をするというのもいいでしょう。
PC1に犯人を追わせるようにする。で、当然のごとく、犯人には逃げられる。戻ってみると彼女の姿がどこにもない。
こうして、PC1に積極的に事件の真相究明に動いてもらうことを狙う

利点
・PC1自身が、ヒロインを探し回るというモチベーションが生まれて、動きやすくなる。
・固定イベント以外でのPC1シーンも作りやすくなる。
・PLサイドからこんなシーンがほしいという要望が出やすくなる。

欠点
・対決ステージに入ったときの反動が大きく、PC1が機能不全を起こす可能性がある。



PC1がいないところでヒロインが襲われる

19日のセッションでは、PC4の方が周知プレイだったので、積極的に他のPCたちをまとめようと動いたり、PC1とつなぎをつけるべくPC2の背中を押したりしてくれましたが、そういう状況ばかりではないでしょう。
そこで、展開ステージでのPC2のシーンで、襲われるのがエキストラの娼婦ではなくヒロインにしてしまう。このとき出来れば、PC1以外のPCにも登場してもらう。*2
で、女主人から、「あれ以来すっかり怯えてしまってねぇ。悪いけどPC1の旦那を呼んできてくれないかい?」とPC2の背中を押す。
つまりPC1とPC3〜PC5を繋ぐのは、PC2の役割だよと、示唆する。
このことで、娼館のヒロインの恋人=PC1、娼館の護衛=PC2、つまりお互いが顔を知っており、一連の娼婦連続殺人事件に憤りを感じている同士という連帯感を持ってもらうということが狙える。


利点
・PL間でモチベーションの共有が図られる。
・PC2が積極的に事件解決に関わっていくモチベーションが与えれる。

難点
・PLに依存するため、互いが違う意識(彼女だけが守れればいいVS娼婦みんなを守りたい、とか)を持ってしまった場合、意識のすり合わせに労力が割かれる。


実際は、これのどちらかというわけではなく、両方を上手くシャッフルして、シナリオに織り込んでみると良いのかな。
なんだか上手くまとめられてないなぁ。

*1:津守時生氏の著作とは関係ありません。

*2:今回は、PC3とPC4が積極的に介入してきてくれたので、あっという間に、PC2〜PC4がつながった